■エコノミストら「7月」など
昨年4月の量的・質的金融緩和導入時から1年。日銀の黒田東彦総裁は3月の会見で「現時点で金融政策を調整する必要はない」と明言、脱デフレに向け自信をみせる。ただ「経済・物価情勢についてリスク要因を点検し必要な調整を行う方針に変わりない」とも繰り返し述べている。その条件として「2%の物価安定の目標が困難または道筋が順調に進んでいない」ことを挙げる。
これに対し市場では日銀の追加緩和観測が高まっている。日本経済研究センターのESPフォーキャスト調査(3月)によると、日銀が目標とする2015年春までに2%の物価上昇率を達成できると予想するエコノミストは41人中2人にすぎない。
これまでの物価上昇は円安効果が大きいとみているからだ。緩和前の円相場は1ドル=93円台だったが、昨年5月には一時103円台と1カ月あまりで10円近く円安が進んだ。
このため輸入価格が上昇し物価を押し上げた。消費者物価指数(生鮮食品を除く)は昨年4月、前年同月比マイナス0.4%だったが、6月には0.4%上昇した。