だが、その後は円安が一服。昨年11月以降、消費者物価指数の伸び率も1%台前半で頭打ちとなっている。
日銀も円安傾向が一段落していることから、「今年の夏ごろまでは消費者物価指数は1%台前半で推移する」(黒田総裁)とみている。だが15年春ごろには、物価は2%近くに達するとのシナリオを描く。
しかしエコノミストの多くは円安効果がはげ落ちた後、物価を押し上げるほど景気は強くならないとみる。SMBC日興証券の宮前耕也氏は「円安効果が剥落(はくらく)して消費者物価が7月以降は1%を下回る」と指摘。みずほ証券の上野泰也氏も「景気の下振れリスクが意識される」として、7月の追加緩和を予測する。
消費税増税後は一時的な個人消費の落ち込みは避けられず、「消費マインドをてこ入れするため」(第一生命経済研究所の嶌峰義清氏)、早期の追加緩和を予測する声も多い。消費税10%への引き上げ判断が今年末に迫るにつれ「政府サイドから追加緩和の圧力が高まる」との観測も浮上している。