自衛隊観艦式で大勢の招待客らを乗せて航行する護衛艦。今後は速力や小回りの効き具合も護衛艦の運用で重要なポイントとなる=2012年10月14日、神奈川県沖(酒巻俊介撮影)【拡大】
新型艦は高速で移動できるため、海自は漁船を装った不審船など小回りの利く船舶への対処で威力を発揮できると判断している。水中を自在に動き回る潜没潜水艦に対しても、速力を生かしてより機動的な追跡が可能になるという。
価格は従来の護衛艦の半額程度を見込んでおり、29年度に設計を始めて30年度から建造に着手する予定だ。
小型化に伴い、従来の護衛艦では入れなかった港への入港が可能になり、大規模災害時に緊急物資を高速で輸送することも期待される。また、海外での海賊対処への投入なども視野に入れており、多様な任務に活用する方針だ。
コンパクト護衛艦
昨年12月策定の防衛計画の大綱で導入が明記された。同年9月時点で海上自衛隊が保有する護衛艦は47隻。このうち、基準排水量が3000トン以下は「はつゆき型」と「あぶくま型」の計11隻だけで、いずれも速力は30ノット程度にとどまる。