中国ではいま、地方公務員の選抜試験が各地で一斉に行われている。この数年、景気悪化に伴い企業の採用者数が低下してきているので、公務員人気はさらに高まっているかと思いきや、実際にはそうでもない。ほとんどの省市自治区で応募者が激減しており、公務員就職熱が急速に冷めつつある。
広東省のある学生は7月の卒業を前に、すでに大手の不動産会社から内定をもらっているが、できれば職業として安定感のある公務員になりたい。そこで広州市の地方公務員試験に応募することにしたのだが、大学の同じクラスからの受験者は、昨年の10人から今年はたったの1人でしかなかった。
同様の現象が各地で発生している。例えば浙江省では、昨年は受験者が36万人もいたのに、今年は22万7000人と4割近くも減っている。河北省も昨年の28万人に対し、今年は20万人でしかない。
中国の公務員試験では、細かい職位ごとに募集をしている。このため、職位によっては応募者が募集定員に達せず、再募集を行うとか、あるいは募集そのものをあきらめるケースも出ている。