利回りが比較的高い一方、個別企業の信用力を分析して銘柄を選別して分散投資することで、倒産リスクを抑えた。フィデリティ投信の青木康アソシエイトディレクターは「長期的に上昇トレンドが続いていることで、低格付け社債への理解が広がった。息の長い資産形成に対する投資家の意識が高まったことも後押しした」と強調する。一方、グロソブは国債という比較的安全な資産に投資する商品として人気が高まり、2002年以来、首位を維持してきた。純資産残高は一時、5兆円を超えていたが、欧州債務危機や、主要先進国の金利低下を受けた分配金の引き下げなどにより、資金流出が続いた。
今年始まった少額投資非課税制度(NISA)の影響などで、個人投資家による投信の買い意欲は高まっており、株式投信の販売額から解約・償還額を差し引くと、3月まで3カ月連続の流入超となっている。