進まぬ救助作業
この日は、未明に大型クレーン船が到着し、船体引き揚げに期待がかかった。午前には、韓国政府当局が、船内への空気注入に成功したとし、さらに潜水士が船内の食堂に到達したと発表、「本格的な救出の手がかりができた」(政府関係者)としていた。
だが、クレーンは「船体を動かすことで船内の空気が抜けたり、構造が変形するリスクを伴うため、家族側の意向を慎重に見極めて行う」(政府関係者)ことになった。
さらに午後3時過ぎ、「潜水士の室内への進入は失敗だった」と訂正が入った。港で、テント内の大型テレビモニターにくぎ付けとなっていた家族やボランティアらの間には、ため息が広がった。
修学旅行中だった京畿道安山市の檀園高校に通う生徒の母親の知人で、友人らと救護ボランティアをしていた孔修香さん(25)は、「珍島は海が割れるという奇跡の場所だから、私たちも最後まで奇跡を信じている。救助された人々に暖かい毛布を用意している」と話し、遭難者の無事を祈っていた。