「単位互換制度に賛成」５８％　大学と職業教育学校間、就職難で… (1/2ページ)

　中国では新卒者の就職活動シーズンを迎え、今年は７００万人超が就職難に直面する見込みだ。教育資源の共有と多機能型人材の育成を目指し、職業教育学校と一般の大学間における単位互換制度の推進を提唱する声もある。天津大学の李家俊校長は「職業教育と他の大学教育の間で単位を相互取得できれば、多くの人材により多くのチャンスを提供できる」と語っている。

　本紙（中国青年報）社会調査センターが調査サイト「民意中国」や「愛調研」と共同で実施したアンケートによると、回答者４９６８人のうち５８．６％が「職業教育と一般の大学間の単位互換制度に賛成」と答えており、反対者は２０．６％だった。回答者のうち、大学卒業者は５５．９％を占め、専科大学卒業者は２４．８％だった。

　全国高職高専校長連席会議が上海市教育科学研究院、調査コンサルティング会社の麦可思と共同で作成した「２０１３年中国高等職業教育人材育成品質年度報告」によると、中国の高等職業教育機関卒業生の就職率は過去３年間、安定して成長しており、技術力が高く即戦力となる人材を求める企業の傾向を反映しているとみられる。

回答者の４１．８％が「一般の大学卒業生の方が就職に有利」