日本自動車工業会が30日発表した2013年度の国内生産実績によると、軽乗用車は前年度比12.1%増の180万7532台で、統計を始めた1966年以来の過去最高を2年連続で更新した。燃費性能に優れ、維持費も安いことから人気を持続した。
四輪車全体も新型車の効果や消費税増税前の駆け込み需要で販売が伸びたことから、3.8%増の991万2341台と4年連続の増加となった。二輪車は4.9%増の58万3199台と過去2番目の低水準ながらも、2年ぶりに前年実績を上回った。新興国で生産した低価格モデルを中心に販売が持ち直してきた。
併せて発表した13年度の輸出実績は、四輪車合計で0.6%減の463万2178台と2年ぶりに前年を割り込んだ。特に小型乗用車は32.3%減の41万5432台と大幅に落ち込み、統計を始めた1972年以降の過去最低を3年連続で更新した。自動車各社は円高による採算悪化を教訓に生産の海外移管を進めており、自工会は「輸出の減少傾向は今後も続く」とみている。