経済産業省は30日、大手企業の賃上げ状況に関する調査の中間結果を公表した。調査によると、2014年度に正社員の平均賃金を引き上げると回答した企業が全体の9割に達した。そのうちベースアップ(ベア)を実施した企業は5割弱に上った。経産省は、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による企業業績の改善効果が、大企業の賃上げにつながったと分析している。
調査では、正社員の平均賃金を「引き上げる」もしくは「引き上げた」と回答した企業が全体の92.2%に上った。そのうち賃金体系を底上げするベアを行ったとする回答は46.7%だった。
ベアを実施した企業のうち73%が「6年以上ぶりに実施」だったと回答し、2008年のリーマン・ショック以来の回復が目立った。「14年以上ぶり」と回答した企業が14%、「創業以来初めて」との回答は4%だった。
業種別でみると、機械や電気機器、輸送用機器など輸出型産業でベア実施が目立った。アベノミクスによる円安効果で業績回復が進んだ結果とみられる。一方、建設、食料品、陸運業など内需型産業ではベアの実施率が低かった。