プライベート農業、都市部で脚光 タオバオなどホワイトカラー向け展開 (2/2ページ)

2014.7.4 05:00

福建省福州市でイチゴ狩りをする都市部の人々。インターネットの発達で、都会にいながら「自分の農地」から農作物を届けてもらい、様子を見ることも可能になった(中国新聞社)

福建省福州市でイチゴ狩りをする都市部の人々。インターネットの発達で、都会にいながら「自分の農地」から農作物を届けてもらい、様子を見ることも可能になった(中国新聞社)【拡大】

 栽培作物は各種野菜やコメ、菜種油、果物など。1ムーの土地で9000元相当の作物を収穫できるという。さらに購入者は農業体験のできる民宿「農家楽」や地元観光名所の入場券を無料でもらえる。

 作物の生育管理状況は、モバイルのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「来往扎堆」で見ることもできる。購入予約数は今春、予約受け付け開始から数十時間で2500人余りに上った。

 地元農家にとっては、1ムーの土地を貸し出すと年間700~800元の利用料を得ることができ、貸し出した農地を耕作することで、毎月約3000元の賃金を得られるメリットがある。

 同社は6月には第2期事業を実施、浙江省や安徽省、広西チワン族自治区で5000ムーの土地の確保に動いた。

 ◆流通システムが課題

 現在、事業の最大の課題は流通だ。現在の流通システムで、遠方の利用者に新鮮な青果を配達することは困難。収穫量が安定せず、配達された収穫物の品質問題、流通過程での破損事故なども起きている。興合電子の担当者によると、収穫量の問題は保険をかけることでカバーし、配達に時間がかかる作物は別の作物に変更して発送。遠方には航空便を利用することで破損事故発生率を抑えている。今後は梱包(こんぽう)を改善し、流通段階で品質を良好に保つようにしていく方針だ。

 また、遠方の農場を直接見学することができない都市部の消費者との間で、どのように信頼関係を築いていくかも課題の一つだ。(浙江日報=中国新聞社)

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