新規株式公開(IPO)の好調が続いている。今年1~6月までに上場した企業は26社と、上期として7年ぶりの高水準となった。西武ホールディングス(HD)やジャパンディスプレイといった大型上場が相次ぎ、ロボットベンチャーや外国企業などの注目企業も東京証券取引所への上場を果たした。証券業界は、IPO市場の本格的な回復に期待を寄せている。
東証によると、上期にIPOを実施した企業数は前年同期の21社を上回り、平成19年(36社)以来の高水準を記録。通年でも「70社を超える」(SMBC日興証券の永末昌克執行役員)とみられ、昨年の58社を上回り、7年ぶりの高水準になる可能性が高い。
IPOの件数をめぐっては、12年には年間で204社が実施するなど、2000年代前半は毎年100~200社程度の高水準で推移。平成20年のリーマン・ショックで市場は急激に冷え込んだが、19社がIPOを実施した21年に底を打ち、その後は安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による市場環境の改善などを受け、着実な回復を続けている。
上期にIPOを実施した企業では、再上場組や外国企業の上場や、その上場手法などで注目を集めた企業など多彩な顔ぶれが見られた。
西武HDは、有価証券報告書の虚偽記載問題で西武鉄道が上場廃止になった16年12月以来、約9年ぶりとなる再上場。22年3月に上場廃止となっていた日立マクセルも、4年ぶりとなる再上場を果たした。