前日の欧米市場の株安を受けて、11日の東京株式市場は続落している。日経平均株価の午前終値は、前日比40円20銭安の1万5176円27銭。寄り付き後は100円超安の大幅続落となっていたが、その後は値を戻し、下げ幅を12円安まで縮小して1万5200円台に戻す場面もあった。
東証株価指数(TOPIX)の午前終値は、前日比5.17ポイント安の1254.08。
大規模な顧客情報漏えいを発表したベネッセホールディングスと、その顧客情報を入手した企業のひとつとして報じられたジャストシステムが前日10日の取引でそろって大幅下落したが、11日午前の取引では、ベネッセが続落となったのに対し、ジャストは買い戻されて値上がりした。
ベネッセは一時3.0%値下がりし、午前終値は1.7%安だった。ジャストシステムは続落の場面もあったが、一時4.3%上昇、午前終値は3.2%高だった。ジャストシステムはベネッセの漏えい情報と知らずに入手したと説明していることから、「巻き込まれた立場」と同情して買い戻す投資家もいる。