政府・与党内には消費税率10%への引き上げに備え、景気対策のための補正予算の編成を求める声も根強く、歳出が膨らめば来年度のPB半減目標の達成さえ危うくなる。
政府が25日に示した中長期試算では、来年度にPB赤字半減目標を達成しても、20年度は11兆円という巨額の赤字が残り、黒字化目標達成への道のりは遠い。日本が経済成長を重視して財政健全化が後回しになり、財政の立て直しに失敗したと国際社会から見なされれば、金利が上昇(国債価格は下落)し、日本経済の安定を大きく損なう恐れもつきまとう。
秋以降、本格化する15年度予算編成は財政健全化の一里塚にすぎない。歳出の4割を占める社会保障費の歳出削減にどこまで踏み込めるかが焦点だ。経済再生と財政健全化の両立に向け、政権の意志が問われることになる。(小川真由美)