政府は25日、2015年度予算の概算要求基準(シーリング)を閣議了解した。安倍晋三首相が重視する地方活性化や人口減対策など、予算を優先的に配分する特別枠を3.9兆円を上限に設定する。
来年10月の消費税率の引き上げの判断が年末にずれ込んだほか、法人実効税率の引き下げの詳細が決まっていないため、前年度と同様、例年は概算要求段階で決めている予算総額は決めず、歳出の上限は設けない。
概算要求は8月末に締め切られ、財務省の査定を経て12月末に予算案を決定する。予算の要求総額は14年度当初予算の95.9兆円を上回り、初めて100兆円を突破する見込み。
安倍首相は閣議に先立って開いた経済財政諮問会議で、「経済再生と財政健全化を両立し、メリハリのついた予算とするよう政府をあげて取り組む」と強調した。
概算要求基準では、公共事業などの裁量的経費を一律10%削減。その上で、削減後の金額の30%程度を特別枠とし、各省庁からの要求を受け入れる。