東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場設置問題で、環境省は栃木県の候補地に塩谷町を選定し、井上信治副大臣が30日午前、同町を訪れて見形和久町長に選定結果を伝えた。
井上副大臣が「場所は塩谷町上寺島。今後、詳細調査をやらせてください」と協力を求めたのに対して、見形町長は「(来年は)町制50周年のお祝いの年だったのに、戦いの年になってしまう。残念だ」と述べた。
県内の指定廃棄物最終処分場候補地は、平成24年に当時の民主党政権が矢板市の国有林を選んだが、地元の強い反対運動で、自民党政権に交代後の昨年2月、候補地選定のやり直しを決めた。
環境省は、昨年4月から県内の市町長を対象にした会議を4回開き、新たな選定手法を説明、同意されたことを受け、新たな候補地選定に入っていた。
当初、今年3月までの候補地選定が見込まれていたが、宮城県の候補地選定の遅れなどの影響もあり、提示時期が大幅にずれ込んでいた。
処分場を新設する計画がある宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の5県のうち、候補地の提示は宮城に次ぎ2県目。宮城では今年1月に提示して以降、地元が反発しており、建設のめどが立っていない。