【ソウル=加藤達也】サムスン電子は売上高で韓国の国内総生産(GDP)の約2割を占める超巨大企業だ。多額の内部留保があり、ただちに経営危機に陥るわけではないが、業績の悪化は同社に依存してきた韓国経済の先行きに影を落としそうだ。
サムスンは不振の要因として、急激なウォン高と主力商品であるスマートフォンの販売減少を挙げる。
スマホ事業を扱うITモバイル部門はこれまで同社営業利益の約7割、約7兆ウォンをたたき出してきたが、今期は4兆ウォン台に急減した。
低価格帯では、中国メーカーの猛追でシェアが減少。高価格帯では新技術の開発、製品化が遅れ、画期的な新製品を投入できないことも低調の原因とされる。
サムスンはスマホ市場の飽和化と中国の追い上げを見越し、近年は法人向けの売り込みや医療機器分野参入などを模索してきた。