上海自由貿易試験区の一部で、保税区などがある外高橋地区に向かう道路。同試験区には今後、特色ある外国資本のクリニックが増えるとみられる(中国新聞社)【拡大】
上海自由貿易試験区で医療サービス産業のさらなる開放が進み、多くの外国資本が同区内での医療機関設立を検討する中、ドイツのアルテメッド・グループが最初に名乗りを上げた。同グループはこのほど、香港の投資会社、銀山資本(シルバー・マウンテン・キャピタル)と共同で上海自由貿易試験区に病院を設立するとして、上海外高橋集団傘下の外高橋保税区三聯発展、外高橋医療保健センターとの提携に合意したという。中国本土で全額外国資本による病院が設立されるのは初めて。
◆医療の市場開放進む
上海外高橋集団の舒榕斌総経理は「今回の合意は単なる外資系医療機関の参入というだけでなく、中国の医療サービス産業の対外開放が飛躍的に進んだことを意味する」として意義の大きさを強調する。
今回設立が決まったアルテメッド病院は、年内に着工し、2年以内の開業を目指す。自由貿易試験区内唯一の医療用地に、敷地面積約1万300平方メートルで建設されるという。
この病院の主力分野は、画像診断とスポーツ外傷の治療で、数十人の外国人医師が勤務する見通し。合意内容によると、医療画像センター、第三者独立診断センター、医療研修センターといった7施設と、循環器系、筋骨格系、腹腔(ふくこう)部、肺の4部位の各疾患を専門とする入院病棟を構える。建設は3期に分けて進められ、最終的にはベッド数300床の規模になる計画だ。
1期工事で建設する国際ハイエンド医療研修センターは、アルテメッド・グループのほか外高橋医療保健センターとシルバー・マウンテンも出資し、共同で運営するという。