タイミングを気にするのには訳がある。
この20年来、FRBが金利引き上げに踏み切ったのは1994年2月、99年6月、04年6月の3回。引き上げによって市場のボラティリティー(変動率)が上昇し、株価が振れる局面があった。
引き上げ前後の株価動向を代表的な株価指数であるS&P500種で比べてみると、引き上げ前12カ月間は94年が11%、99年21%、04年18%と平均で17%上昇した。一方で、引き上げ後12カ月間は同3%、同9%、同7%と平均で6%の上昇にとどまっている。
市場関係者は09年3月を底とした長期にわたる回復相場の減速・調整局面入りを恐れているわけだ。しかも、FRBは16年にはバランスシート(資産・負債)の縮小に動くと市場は見ている。過去5年間、S&P500種と同バランスシートの規模は連動してきた。
金利引き上げ前と後で株価の動きが異なるのはなぜか? 政策金利は景気の結果でもあり、原因でもあるからだ。
金利引き上げは景気が上向いている証明なので、利上げを予想する初期段階では株価も上がる。