1999年終盤に始まり、2000年8月に崩壊したITバブル(ドットコムバブル)のとき、マージンデットは1999年8月からピークの2000年3月まで7カ月連続で増加。この間の増加率は実に42.7%に達した。ピークアウトから5カ月後にITバブルは崩壊した。07年10月の住宅バブル崩壊のときはどうだったか。
マージンデットは06年10月から07年10月にかけてほぼ一本調子で増加。このときも同期の増加率は約41.3%を記録した。住宅バブル崩壊はマージンデットのピークアウトから3カ月後のことだった。
そして、この指標は現在、過去のバブル崩壊前と酷似した動きをたどっている。12年8月から増加基調で推移し、今年2月に4657億ドル(約48兆5000億円)のピークを付けた。この間の増加率は実に62.5%に上る。過去のバブル崩壊のときと同様の急激な増加だ。
数カ月遅れの法則が今回も当てはまるなら、いつバブルが崩壊してもおかしくないということになる。マージンデットはその後2カ月連続で減少した後、5月に微増に転じ、最新の6月分は再び大きく増加した。
今後、2月のピークを更新する可能性も残されてはいるものの、金融市場は、グリーンスパン元FRB議長がいう「根拠なき熱狂」に陥っていないかを冷静に見極める時期に来ている。(編集委員 佐藤健二)