現在、同国では一定の条件を満たし、BOIが承認した投資案件について、8年間の法人税免除や関税の減免など、各種の優遇措置を講じている。およそ240業種が優遇措置を受けているが、新戦略では菓子製造や茶飲料製造など、80業種が恩典を外されるか、優遇規模が縮小される可能性がある。
一方、ウドム会長は「新戦略に沿って承認した投資案件の優遇措置は、現在よりも手厚くなる」と述べ、法人税免除の期限延長なども視野に入れているとの見解を示した。
BOIによると、今年1~7月の恩典付き投資申請件数は770件で前年同期比30.3%減、申請金額は同41.4%減の3729億バーツ(約1兆2119億円)だった。うち国外からの直接投資(FDI)は447件(同32%減)、2980億バーツ(同12%減)となっている。昨年から続く政治混乱が投資心理を冷やし、件数、金額ともに前年を大幅に下回っている。
ウドム会長は申請件数が5月は117件、6月は130件、7月は147件と上向いていると指摘し、様子をみていた投資家が投資を再開しつつあるとの認識を示す。タイが投資家の信頼を取り戻し、産業構造の転換を実現できるか、政治の責任は重いといえそうだ。(シンガポール支局)