財務省は2日、銀行や証券会社など大口の機関投資家向けに実施した10年物国債の入札で、額面に対する利息の割合を示す表面利率について、9月発行分は8月から0.1%引き下げて年0.5%とした。2003年6月分以来、11年3カ月ぶりに過去最低水準となった。発行日は22日で、発行予定額は2兆4000億円程度。
日銀が昨年4月に打ち出した大規模緩和で、年間50兆円程度の国債を市中で買い続けている影響で、債券市場で国債の利回りが低下していることを反映した。
10年物国債は長期金利の指標になっており、足元の長期金利も0.5%を下回る水準まで低下。企業の借入金や住宅ローンの金利も史上最低の水準に押し下げられている。政府の債務残高は1000兆円超に上るが、国債の利率が下がっているため、利払い費は減少している。
2日の入札には7兆8824億円の応募があり、2兆1999億円が落札された。平均落札価格は99円83銭(平均利回り0.517%)だった。