■国勢調査結果5140万人 選挙制度改革に影響も
ミャンマー政府は先月末、今年4月に実施した国勢調査の暫定集計を発表した。それによると、総人口はこれまで言われていた6000万人超を大きく下回る5140万人余りであるという。外国に出稼ぎに出ているミャンマー人も多いうえ、少数民族地域などでは、十分に調査が行えなかったとしている。
ただ、詳細な調査結果の発表は来年5月で、民族構成など一部の発表は来年末の総選挙後とされており、このままでは国勢調査を行った意味が問われそうだ。
◆出稼ぎ人数が不明
ミャンマーの総人口はこれまで、政府発表が6000万人超。アジア開発銀行(ADB)なども、2013年の推計値として6165万人としていた。今回、6000万人を大きく下回ったことについては、さまざまな理由が挙げられている。
キン・イー移民・人口問題相は8月30日のヤンゴンでの記者会見で、これまでの数字を下回ったことについて「1983年以来30年間、国勢調査を行えず、各地で収集したサンプルに基づいて人口を見積もったが、その見積もりが正確ではなかった」と釈明した。
そのうえで、同相は「今回の調査はより正確であり、ミャンマーの人口は5143万人。ただ、外国に出稼ぎに行っている人数がわからない。400万人とすれば、総人口は5500万人となるが、いずれにしても6000万人にはならない」と語った。
出稼ぎや留学中で外国にいるミャンマー人の数については、ミャンマー国内にいる家族が調査票に書き込むことになっており、キン・イー氏はそうした項目を含め「機械がすべての調査票を読み取り、集計する作業中であり、最終結果は来年5月になる」と語った。