【飛び立つミャンマー】少数民族支援へ技術訓練校 BAJ・根本悦子理事長寄稿 (1/3ページ)

2014.9.12 05:00

学生自ら訓練棟の建設を行うことで実技を学ぶ(BAJ提供)

学生自ら訓練棟の建設を行うことで実技を学ぶ(BAJ提供)【拡大】

  • 6月末に行った建設コース1期生の修了証書授与式=カレン州・パアンの訓練学校(BAJ提供)

 ミャンマーの南東部に位置するカレン州の武装勢力(KNUなど)は、ビルマの独立以来、ミャンマー国軍と対立して武力闘争を行ってきたが、2012年1月に六十余年にわたる戦闘を終結し、歴史的といわれる停戦合意に至っている。しかし、長年にわたる紛争のためインフラなどの開発が遅れていることに加え、多くの住民が隣国のタイに難民として出たり国内避難民として周辺地域に流出したり、あるいは隣国タイへの出稼ぎに出てしまうなど、各村は荒廃し若者は教育の機会にも恵まれてこなかった。

 ◆ラカイン州で実績

 BAJはラカイン州の州都シトウェで、01年9月にBAJ技術訓練学校を開校し、06年までの約5年間にわたり、車両整備や建設技術、溶接、電気といった訓練コースを7期にわたって実施し、500人以上の修了生が輩出した実績がある。この経験を生かし、12年にカレン州の復興支援として技術訓練学校の運営を決断した。

 翌13年12月に、カレン州の州都パアンにBAJ技術訓練学校を開校し、国境地域の若者たちに技術習得の機会を提供し、就労機会の拡大や人材育成のための一歩を踏み出した。

 BAJ技術訓練学校用地はパアンの中心部から車で15分ほどのカレン州工業団地の一角で、道路や電気の供給は未整備ながらも、約6ヘクタールの土地の提供を受けた。はるかかなたにはカレン州を象徴するズイカビン山を望み、近くには生活用水として使える豊富な水量の池がある。そこで建設コースの訓練生たちとともに、技術訓練学校の基礎となる訓練棟建設を始動した。

 建設費および運営費は1年次で約6000万円(外務省日本NGO連携無償資金協力)。建設コース(半年間)を実施し、6月末には1期生22人に第1回修了証書授与式を実施した。訓練生は午前中に座学で理論を学び、午後はプロの建設労働者に交じって実地訓練として現場作業を担いつつ経験を積んでいく。

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