【飛び立つミャンマー】少数民族支援へ技術訓練校 BAJ・根本悦子理事長寄稿 (2/3ページ)

2014.9.12 05:00

学生自ら訓練棟の建設を行うことで実技を学ぶ(BAJ提供)

学生自ら訓練棟の建設を行うことで実技を学ぶ(BAJ提供)【拡大】

  • 6月末に行った建設コース1期生の修了証書授与式=カレン州・パアンの訓練学校(BAJ提供)

 現在、建設コース(大工・左官)の訓練生30人が、事務所棟、教室棟(90人収容)、寄宿舎棟(90人収容)に加え、井戸・高架タンクの設置、食堂の建設を同時に進めており、12月末の完成を目指している。

 ◆日本基準を目標に

 訓練生は、国境省教育訓練局からの推薦も含め全国から希望者を募り、カレン、ビルマ、チン、カヤー、カチンなど多様な民族から訓練生が集まった。現在は宿舎棟を建設中のため、午前中はパアン市内の建屋を借りた宿舎兼教室で授業を受け、午後は車で建設現場へ移動してともに汗を流しながら実習を進めている。

 その目的は、理論と実技を通した技術習得であり、建設コースでは半年間660時間のうち理論375時間、実技285時間で日本の国家資格2級建築士のレベルを目指している。

 訓練生たちは慣れない寮生活のうえ、さまざまな民族による共同生活のため脱落する者や、町で問題を起こす者も出たが、指導体制を見直した結果、現在は落ち着いているという。

 ちなみに6月末にコースを修了した22人の若者たちはその後、建設関係の仕事に就いた者13人、その他の仕事4人(自営農や販売店の手伝い)の計17人が働いている。仕事に就いていない5人のうち上位の学校を目指して勉強している者3人、就活中2人という結果報告を受けている。

 建設棟が完成した2年次以降のカリキュラムは、自動車整備コース、電気コース、溶接コースに加え、最近増えている電子制御の車両に対応できるよう自動車整備コースの成績優秀者に対し、電子制御式燃料噴射装置コースを実施する予定だ。

 修了した訓練生にはミャンマー政府認定の修了証書を発行している。10年前に実施したシトウェでの技術訓練学校卒業生たちは、タイやマレーシアへと出稼ぎに出てしまった者が多かったが、現時点では建設ブームの都市部での雇用が期待できると考えている。

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