【アジアの目】「教育は投資」 新興国ほど留学に熱心 (2/2ページ)

2014.9.18 05:00

 留学させたい理由としては、自国の教育に対する不満もあるようだ。インドネシアでは54%、トルコで69%、メキシコでは71%、ブラジルは79%の親が自国での教育が外国での教育より悪いと答えている。

 留学させる以上、より良い教育を受けさせたい。そのときにどこの国がよいのだろうか。費用を別に考えれば、より質の高い教育を受けられる国だ。その意味で半数以上(51%)の親がベストと考えているのが米国だ。次いで英国(38%)、ドイツ(27%)の順。オーストラリアと日本は25%の親が支持した。さらに国ごとにみると、メキシコ、ブラジルでは、日本は米国に次ぐ2番目で、評価が高かった。

 ◆費用トップは豪州

 高い教育を受けさせたいと願っても、問題はその費用をどうまかなうかだ。オーストラリアは、インドネシアやマレーシア、インドからの留学先として人気が高い。しかし、その費用は授業料と生活費を合わせると年間4万2000ドル(約450万4100円)と、調査した国のなかでは最も高かった。授業料は約2万4000ドルと米国と同等だが、生活費が高かった。シンガポール(3万9000ドル)、米国(3万6000ドル)、英国(3万5000ドル)と続いた。HSBCの今年の調査には日本は含まれていないが、昨年の調査では約1万9000ドルとされている。

 日本では2020年までに留学生30万人を受け入れる計画を進めている。そのために国内の大学の国際化を進め、英語のみによるコースの拡大なども進める計画だ。

 しかし、今回の調査をみると、メキシコやブラジルだけでなく、米国やオーストラリアでも日本は質の高い教育を受けられるという期待が高いことがわかる。旅行先としてだけでなく留学先としても、日本の人気が高まる兆しといえそうだ。(編集委員 宮野弘之)

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