財務省が18日発表した8月の貿易統計(速報、通関ベース)は、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が9485億円の赤字だった。貿易赤字は26カ月連続で、赤字額は8月としては比較可能な1979年以降で過去2番目。ただ、夏の天候不順などの影響で電力需要が伸び悩み、火力発電向け燃料の輸入が減ったことで収支が改善し、昨年の8月より赤字幅は約230億円縮小した。
輸出は前年同月比1.3%減の5兆7060億円と2カ月ぶりに減り、8月では過去5番目の水準だった。中国向け金属加工機械が好調だった一方、ペットボトルの原料となる有機化合物が中国向けで21.0%減となり、米国向け自動車輸出も前年同月を割り込んだ。
輸入も1.5%減の6兆6545億円と3カ月ぶりに減少。インドネシアからの原油や豪州からの石炭といった燃料輸入が減ったほか、米アップルの新型機発売を控え、生産拠点のある中国からのスマートフォンなどの通信機が21.3%減となった。
地域別では、対米国の黒字額が22.0%減の3855億円と7カ月連続で減少した一方、対中国は輸入減で赤字幅が縮小した。