【マンハッタンの風景】米景気回復、供給減下支え (1/2ページ)

2014.9.29 05:00

 ■「もはや金融危機後でない」実感なし

 米西海岸カリフォルニア州南部はサンディエゴ市郊外にあるクロスストーン・ドライブ。公立学校を抱える同地区の固定資産税は他の地区に比べて3000ドル(約33万円)ほど高いのだが、最近は不動産購入の引き合いが強い。

 近郊に住む運送会社経営のマーク・フレックスさんによると、「地区の入居者が増えており、住宅は需給が逼迫(ひっぱく)している。来年以降に公立中学校を設立する方向で地区は動いている」という。

 カリフォルニア州は米国景気のリトマス試験紙である。家族がマイホームを購入し、その含み益が消費動向を左右する。最近、クロスストーン・ドライブそばで開かれたファイナンシャル・アドバイザー(FA)の集まりでも不動産市場の回復が話題になっていた。

 ◆不動産価格の上昇

 それもそのはず。サンディエゴの場合、7月の販売住宅価格(中間値)は44万5000ドルと昨年から6.6%の上昇。2桁上昇が鈍ってきたとはいえ、金融危機前とほぼ同じ水準にまで戻している。

 西海岸だけでなく、東海岸の大都市でも不動産価格が上昇している。このほどニューヨークの地元雑誌は上昇を続ける市内アパート相場の特集を組んだ。

 S&Pケース・シラー住宅価格指数、失業率、小売売上高、製造業購買担当者景気指数など主要な経済指標が金融危機前の水準かその近辺まで回復している。ウォール街では「もはや金融危機後ではない」というせりふがはやるぐらいだ。

 経済指標の回復は株価には追い風。8~9月は米国の代表的な株価指数であるS&P500種が初めてとなる2000の大台を突破している。

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