2日の東京株式市場は、円安ドル高傾向の一服感や世界景気の先行き懸念などを背景に、日経平均株価終値が前日比420円26銭安の1万5661円99銭と大幅続落した。下げ幅が400円を超えたのは、454円安と大幅下落した8月8日以来、約2カ月ぶり。取引開始直後から売り注文が増えて全面安の展開だった。
前日のニューヨーク市場のダウ工業株30種平均が米国で初めてエボラ出血熱患者が確認されことを受け、大幅に下げたことも東京市場での続落につながった。東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日比38.06ポイント安の1280.15。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は、「ドイツの経済指標が悪化し、中国も景気減速している。10月は株価が上がる要素が少ない」と分析している。