中小企業の後継者橋渡し　政府が「人材バンク」、事業承継を支援 (2/2ページ)

　中小企業の後継者不足は深刻さを増している。２０１４年度の中小企業白書によると、中小企業の休廃業件数は、０３年の１万４１８１件から、１３年には２万８９４３件と倍増。休廃業の理由として、経営者の高齢化と後継者の不在、現状の事業の先行きへの不安などが挙がっている。

　「地方創生」を掲げる政府にとって、地域経済を支える中小企業の活性化は重要な政策課題だ。中小企業庁は、後継者となる人材の確保や、経営を引き継ぎ事業転換を図る起業家の存在が中小企業の休廃業件数を減らし、地域経済の活性化にも貢献するとみている。