日銀、決定会合で大規模緩和の継続など決める 総裁国会出席で16年ぶり中断

2014.10.7 14:19

金融政策決定会合に臨む黒田総裁(左)、宮下一郎財務副大臣=7日午前、日銀本店

金融政策決定会合に臨む黒田総裁(左)、宮下一郎財務副大臣=7日午前、日銀本店【拡大】

  • 参院予算委員会で民主党の福山哲郎氏の質問に答える日銀の黒田東彦総裁=7日午前、国会内(酒巻俊介撮影)

 日銀は7日、金融政策決定会合を開き、大規模な金融緩和策の継続を全員一致で決めた。鉱工業生産の判断を「緩やかな増加」から「弱めの動き」に下方修正したが、国内景気の現状判断は「緩やかな回復を続けている」との表現で13カ月連続で据え置いた。

 9月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、非製造業や中小企業の景況感が悪化するなど景気の足踏み感が強まっている。会合では、税率引き上げや物価上昇による家計負担の増大が消費に与える影響などを点検。2015年度にも2%の物価上昇率を達成するとの見方を維持した。

 この日は黒田東彦総裁が参院予算委員会に呼ばれ、午前10時20分ごろから約40分間、予算委に出席。民主党の福山哲郎氏の質問に答えた。日銀と国会との往復時間を含めて、黒田総裁が不在となったために決定会合は中断。このため、正午すぎに終わることが多い決定会合の終了は午後2時近くになった。総裁の国会出席による中断は1998年9月以来という。

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