後任人事について質問に答える安倍晋三首相=20日午後、首相官邸(蔵賢斗撮影)【拡大】
安倍晋三首相は20日夜、官邸で記者団に対し、経済産業相と法相にそれぞれ自民党の宮沢洋一政調会長代理と上川陽子元少子化担当相を選任したことについて「経済最優先で政策を前に進めていかなければならない」と述べた。首相の発言の詳細は以下の通り。
--新しい大臣の選任理由は
「宮沢洋一さんは、参議院の政審会長も務めたまさに政策通です。また、党の税制調査会の要でもあった人で、党において税務のプロと呼ばれていました。こうした経験や知識を生かして、成長戦略をしっかりとしていただきたい。成長重視の税制を含めて成長戦略をしっかりと進めていただきたいと期待しております」
「また、上川陽子さんは、第1次安倍政権においても大臣を務めていただいた。また、上川さんは党にあって議員立法で犯罪被害者基本法をとりまとめて、成立させる、そうした経験、知識も持っています。そうした経験、知識を生かしながら、国際感覚も豊富ですから、法務大臣をしっかり務めていただけると確信しています」
--選任まで1日というスピード決着の理由は
「難問が山積しています。経済最優先で政策を前に進めていかなければなりません。そういう時期においては、行政、政治に遅滞があってはならないとの観点から、後任の選任を急いで決定したところです」
--いつ決めたのか
「今日辞表が提出されてからであります」