20カ国・地域(G20)首脳会議を控え、前財務官の古沢満宏内閣官房参与に、議論の焦点などを聞いた。
--世界経済の現状をどうとらえるか
「世界経済の成長はまだら模様。一様に力強く成長しているわけではない。米国のように成長軌道に乗りつつある国もあれば、欧州の成長はいまだに弱い。新興国の成長も以前ほど高くはなく、世界経済全体の力強い成長に向けて、各国が努力する必要がある」
--G20が掲げる「成長率2%以上引き上げ目標」は処方箋になるのか
「G20は世界経済の8割を占めており、目標を共有する意義は大きい。また、G20はともすれば金融政策の影響をめぐる先進国と新興国の対立の構図ととらえられがちだったが、世界経済の成長目標は、参加国全体が理念を共有できている」
--安倍晋三首相はどんな点をアピールするか
「アベノミクスの三本の矢の着実な実施で、日本経済は長年続いたデフレから立ち直りつつある点を強調することになるだろう。金融政策、財政出動、構造改革の3つの組み合わせが持続的成長に重要であることは、G20各国とも共通で、アベノミクスの成否は、世界から注目されている」
--日銀の追加金融緩和にも触れることになるか
「アベノミクスの第1の矢であり、足元の日本経済の状況に言及される際には、当然、触れられることになるのではないか」(佐久間修志)