【北京=川越一】中国の大手ポータルサイト「新浪」などは18日、俳優、高倉健さんが死去したことを速報した。訃報が伝えられてから30分ほどで、同サイトの掲示板には、哀悼の書き込みが3千件以上寄せられ、中国での高倉さんの人気をうかがわせた。
主演映画「追捕(邦題・君よ憤怒の河を渉れ)」は、文化大革命後、初めて中国で公開された外国映画として知られている。同サイトは「中国大陸に大きなセンセーションを巻き起こし、高倉さん自身、中国の一時代の人たちの偶像となった」と紹介した。
同映画で、高倉さんは「杜丘冬人」という検事役を演じた。掲示板には「杜丘さん、ご冥福をお祈りします」といった書き込みが殺到。「本当の男だった」「日本人ではあるが、演技は本当に素晴らしかった」などと、その死を惜しむ言葉が相次いだ。