財務省“完敗”でも手綱緩めず 財政再建、20年度照準で巻き返し (1/3ページ)

2014.11.19 06:24

安倍首相の記者会見を報じるニュースが表示された家電量販店のテレビ。首相は財政再建にも強い意欲を示した=18日、大阪市浪速区

安倍首相の記者会見を報じるニュースが表示された家電量販店のテレビ。首相は財政再建にも強い意欲を示した=18日、大阪市浪速区【拡大】

 安倍晋三首相が消費税再増税の延期を正式に表明したことで、2015年10月の消費税率10%への引き上げを目指してきた財務省の“敗北”が確定した。ただ、1000兆円を超える世界最悪の債務残高を抱える日本が、財政健全化の手綱を緩めることは許されない状況に変わりはない。財務省は20年度の財政健全化目標の達成に向け、10%を超える消費税率の引き上げをも見据え始めた。

 「完敗だ-」。今月中旬、財務省幹部は大きく肩を落とした。この時点で安倍首相は消費税再増税を延期する腹を固めた。消費税の再増税を目指し、財務省が総力戦で奔走してきた努力は水の泡になった。

 財務省は官邸に対し、再増税を延期すれば、安倍政権の看板政策である子育て支援策が不可能になると再三にわたって訴えてきた。

10月31日、事態が大きく動く

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