名古屋市内のホテルで講演する日銀の黒田東彦総裁=25日午前【拡大】
要旨では、発言者は特定されなかったが、賛成した委員の一人は、追加緩和のタイミングについて「年末から来年にかけての賃金交渉の重要な時期」と説明。春闘前に打ち出すことで賃上げを促す狙いもあったとみられる。
黒田総裁は25日、名古屋市で講演し「賃金や価格設定の動向に大きな期待と関心を寄せている」と語った。
一方、反対した委員からは、副作用への懸念のほか、「物価は相応に上昇しているというのが家計の実感」との意見も出ていた。
午前9時のスタートから3時間半が過ぎた午後0時半ごろ、政府側出席者の宮下一郎・財務副大臣らが会合の一時中断を要請。麻生財務相への連絡とみられ、約10分後に再開されると「経済の好循環をさらに後押しするための措置として、政府としても歓迎する」と、追加緩和に賛意を示した。