産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対する初公判が行われたソウル中央地裁の駐車場で27日、保守系団体メンバーらが加藤前支局長が乗った車に生卵を投げつけたり、車のボンネットに寝転がったりして通行を妨害する騒ぎがあった。加藤前支局長にけがはなかった。
関係者によると、退廷した加藤前支局長と弁護人らが裁判所敷地内の駐車場に停めてあった車に乗った直後、10~20人の男らが車を取り囲んだ。男らは生卵約10個を窓ガラスなどに次々と投げつけ、「加藤達也は謝罪しろ」と書かれた紙を車体にベタベタと貼り付けた。
さらにメンバーの何人かは車の進行方向に座り込むなどして走行を妨げた。
裁判所の職員らが駆けつけて男らを取り押さえたが、周囲は一時、騒然となった。
男らは前支局長を告発した保守系団体のメンバーとみられる。