山東省日照市で9月末、収穫されたコメの状態をみる同省農業庁の関係者ら(中国新聞社)【拡大】
中国国家発展改革委員会(発改委)経済貿易司の耿書海・副司長は、同委が先月下旬に開いた「重点分野の投融資メカニズム刷新と社会的投資の奨励の状況」に関する発表会で、今年の重点分野の一つである、穀物貯蔵施設の建設を加速する必要性を強調した。
今年6月に開催された国務院(内閣)第52回常務会議で、今年から2年間で穀物5000万トン分の貯蔵施設を建設することが決定し、国の重点事業に指定された。耿副司長は「中国の穀物生産は、10年連続で増加したうえ今年も豊作だった。穀物の国際価格は低水準で、国内の在庫は大幅に増加、倉庫不足は深刻化している」と指摘する。
全国の穀物生産量は2013年に6億トンに達し、在庫量は約3億6000万トンに上る。貯蔵可能な倉庫は全国で3億8590万トン分あるが、倉庫の分布と各地の在庫量が合わず、実際に貯蔵できるのは2億5000万トンにとどまる。
耿副司長によると、現在、穀物貯蔵施設は老朽化しており、特に南部地域では雨が降ると雨漏れがする倉庫が多く、全体の40%に当たる1億トン分超の倉庫に修築が必要だと推計される。東北部では倉庫不足が深刻化し、大量の穀物が屋外に放置されているという現状もあり、貯蔵施設の建設は待ったなしとなっている。
穀物貯蔵施設の建設は、穀物価格が低迷している時期に無理に売らなくてもいいことで農民所得の向上につながると同時に、各地の政府が穀物の備蓄量を増やし、国の食糧安全保障を確保できるという利点もある。このため耿副司長は、投資を拡大してでも建設を加速する必要性を強調している。