シリア北部ラッカを行進する過激派「イスラム国」の戦闘員ら。2014年6月30日に反体制派メディアが公表した(AP=共同)【拡大】
「イスラム国」の台頭を許した背景には、オバマ政権下での米国の対外政策への消極姿勢やイラク戦争後の混乱、シリア内戦による影響などが見て取れますが、その深層には、欧米流の価値観に対する、いわば“異議申し立て”の側面があることを見逃してはなりません。
「イスラム国」と一般のイスラム教徒との混同は避けつつも、イスラム世界への理解を深めることなくして、中東地域の恒久平和に向けた、根本的解決の道はないと考えます。
また、先般のフランス・パリでの銃撃テロ事件を受けて、欧州でも反イスラム感情が強まっていますが、イスラム排斥運動や民族差別を減らすためには、西洋世界とイスラム世界の相互理解を図る必要があるでしょう。
私たち幸福実現党は「ワールド・ジャスティス(世界的正義)」の実現に向けて、宗教的寛容の精神を持つ日本こそが、キリスト教圏とイスラム教圏の懸け橋としての役割を担うにふさわしいと考えます。その一助となるような活動を展開することこそが、犠牲となったお二人に対する何よりの供養になると信じるものです。
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【プロフィル】釈量子
しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。