関西電力高浜原発の(手前から)3号機、4号機=福井県高浜町【拡大】
政府は岩盤規制の打破を掲げ、32年(2020年)の「東京五輪」(安倍晋三首相)までの改革を目指したが、市場の競争条件を公平にする「改革の完成形」となる法的分離は遅れる公算だ。
背景には、政府が原発の将来像を描ききれない実情もある。再稼働が遅れに遅れ、原発を含めた42年の電源構成比を決める議論は始まったばかり。自由な競争市場で事業者が、長期の投資回収を要する原発の維持・更新コストをまかないきれなくなる恐れもある。
「原発をどうするか決める前に、改革議論はできない」(自民党有力議員)との声もあがる中、経産省が示した電気事業法改正案には、法的分離の延期も視野に、改革状況を検証するとの規定が盛り込まれた。
政府は「電力・ガス取引監視等委員会」の設置なども盛り込んだ関連法案の2月中の閣議決定を目指し、協議を加速させる方針だ。