コーヒー文化香るバンダアチェ インドネシア北西部、観光の目玉に (1/2ページ)

2015.2.24 05:00

大きな茶こしを振りかざして、約1メートルの高さからコーヒーを落下させる伝統的なコーヒーのいれ方。店によってはコーヒー職人の技を楽しみながらコーヒーを飲むこともできる=インドネシア・アチェ州バンダアチェ、コーヒー屋台「ブルリアン」(横山裕一撮影)

大きな茶こしを振りかざして、約1メートルの高さからコーヒーを落下させる伝統的なコーヒーのいれ方。店によってはコーヒー職人の技を楽しみながらコーヒーを飲むこともできる=インドネシア・アチェ州バンダアチェ、コーヒー屋台「ブルリアン」(横山裕一撮影)【拡大】

  • 1974年創業の老舗カフェ「ソロン」。常連客も多く、隣の駐車場にもテーブルが用意されるほどの人気=バンダアチェ(横山裕一撮影)

 トラジャやマンデリン、バリなどコーヒーの産地として有名なインドネシア。日本ではあまり知られていないが、2004年に津波被害を受けた北西部アチェ州もインドネシア屈指のコーヒー名産地だ。アチェの人々はコーヒーを飲む習慣が生活の一部に深く浸透し、州都バンダアチェは「100万軒のコーヒー屋台がある」といわれるほど、繁華街や村のいたる所にカフェが乱立し、連日、大勢の客でにぎわっている。

 ◆朝から晩まで盛況

 アチェコーヒーは主に中部アチェのガヨ地方などで栽培され、すっきりとした苦みのあるストロング系の味が人気で、ジャカルタでも販売されている。しかし現地アチェでは、茶こしを使った独特の伝統的ないれ方でコーヒーのうまさをさらに引き立てるのが特徴だ。

 バンダアチェ中心部に位置し、インドネシアでいちばん美しいモスク(イスラム教の礼拝堂)といわれるバイトゥルラフマン大寺院。この裏にあるコーヒー屋台「ブルリアン」は、朝から仕事前の客で盛況だ。

 モスクの棟の脇から朝日が店内に射し込む中、店員が直径約20センチの大きな茶こしにコーヒーの粉と湯を入れ、おもむろに頭の上の高さまで持ち上げる。茶こしの布からコーヒーが糸を引くようにガラス製コーヒーカップに注がれる。店員は「コーヒーがカップに落下して、泡立つことで香りが増す」と説明する。コーヒーは砂糖を入れたり、ミルクを入れたりするほか、アヒルの卵を混ぜた伝統的な飲み方もある。

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