内閣府が9日発表した2月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景気実感を示す現状判断指数は前月比4.5ポイント上昇して50.1だった。横ばいを示す50を7カ月ぶりに超え、基調判断が「このところ回復に弱さがみられる」から「一部に弱さが残るものの、緩やかな回復基調が続いている」に上方修正された。ただ、足元の消費や設備投資は依然伸びを欠いており、景況感との乖離(かいり)も出ている。
調査では「富裕層の購買意欲が活性化している」(南関東の百貨店)、「確実に利益を確保できる」(北関東の食料品製造業)などと強気のコメントが目立つ。原油安などで消費者の可処分所得が増えるとの期待からだ。先行きを占う判断指数も2カ月連続で50を超えた。
だが、実際の内需回復の足取りは緩慢に見える。日本チェーンストア協会によると全国のスーパー売上高は消費税増税以降、1月まで前年割れが続く。「これほど消費低迷が長引くとは思わなかった」。大手スーパー幹部は戸惑いを隠さない。