日本貿易振興機構(ジェトロ)が国内の産業観光の振興に力を入れている。16日にはベトナムと台湾から旅行関係者や台湾工業技術研究院の職員ら23人を招き、32の研究機関が集積する茨城県つくば市や、農業生産額が全国2位で観光資源も多い同県の魅力を、19日まで3泊4日の日程でアピールする。
円安を背景に外国人観光客が増えていることから、ものづくりの現場などを視察する産業観光を後押しし、日本の強みをPRすることでビジネスの拡大や観光客の一層の増加といった好循環につなげる狙いがある。
今回は、旅行業者▽メディア▽格安航空会社(LCC)▽大学・研究機関-の4グループに分け、視察内容を設定。大学・研究機関では、産業技術総合研究所や宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター、筑波大発のロボットベンチャー、サイバーダインなどを訪れ、ビジネスや研究の交流を探る。LCCでは茨城空港関連施設の視察を組み込み、旅行業者にはイチゴ狩りやそば麦打ち体験などで観光の魅力を訴える。
ジェトロは、外国人観光客の受け入れが可能な全国の酒造や産業施設などの情報を海外向けのウェブサイトで発信したり、浜松市周辺の音楽産業や佐賀県の有田焼といったテーマを絞った産業観光事業を推進。訪日外国人や対日投資の拡大などの効果を狙っている。