韓国のロッテグループが急増する訪日外国人観光客マーケットの獲得に乗り出した。傘下のロッテ免税店(本社・ソウル)が関西空港に韓国企業初の大型免税店を今秋オープンさせたのに続き、2015年度下期には東京・銀座に都内最大の「空港型免税店」を開業する。外国人が日本で買い物に使うお金は年々増え、14年は前年比約1.5倍の7000億円規模になる見通し。10月からほぼ全商品が消費税の免税対象となったこともあり、日本の免税市場が今後拡大するのは間違いない。業界でアジア最大のロッテ免税店に膨らむパイをみすみす奪われてしまうのか。国内小売り各社の戦略と実力が問われている。
中国人観光客狙う
「日本に最初に進出する関西国際空港店の広報大使、チェ・ジウと申します。関西をはじめ、日本の皆さまにロッテ免税店が愛されるように私も全力を尽くして頑張ります」
ロッテ免税店の関西空港店がオープンした9月4日、韓国の女優、チェ・ジウさんが空港に近い大阪府泉佐野市のホテルに黒ずくめのシックな姿で現れ、記者会見で笑顔を振りまいた。