大まかな原理はこうだ。まずチューブの内部を減圧。空気抵抗を減らし、リニアモーターカーのように電磁力で駆動するカプセル(最大28人乗り)が超高速で移動する。最大速度は音速に近い約1200キロ。500キロ程度で走る通常のリニアモーターカーの2倍以上という猛スピードだ。
マスク氏自身の言葉を借りれば、「コンコルドとレールガン(電磁誘導で弾丸を加速する兵器)、エアホッケーが一つになったもの」という。
マスク氏によれば、順調に開発が進めば7~10年で実用化でき、カリフォルニア州の2大都市であるロサンゼルスとサンフランシスコの約600キロを、飛行機の半分の所要時間の約35分で結べるという。これを東京-大阪間に置き換えれば約20分で、文字通りの弾丸列車だ。気になる運賃だが、片道約20ドルを想定しているというから既存の高速鉄道より割安で、その点でも市場の驚きを誘った。
チューブの内部を移動するということもあり、マスク氏は「既存の交通手段と比べ、安全で速い」と強調。また、電力はソーラーパネルから供給するが、消費電力は意外に少なくてすむ可能性もあり、テスラが手がけるEV同様、地球環境にも優しい交通システムをアピールしたいようだ。