広東省国税局は21日、(同日発足した)広東自由貿易試験区(FTZ)の発展を目指し、納税手続きに関する12項目の新サービスを開始すると発表。広東FTZを形成する広州南沙新区、珠海横琴新区の納税者に対し、国際的で高効率な税収管理サービスを提供していく方針を明らかにした。中国国営新華社通信が伝えた。
具体的には、場所や時間を選ばずにインターネット上で納税手続きや書類の発行手続きが簡単に行えるようになるといい、輸出に関する税金の払い戻しや免税・優遇措置、境外関連手続きの処理速度向上のほか、各種手続きの合理化を実現。香港・マカオと連動させた納税手続きも可能になる。
新サービスのキーワードとして掲げられたのは「速度向上」と「利便性」。輸出時における税金の払い戻しに関しては、20営業日を必要としていた従来の作業日数を15営業日にまで短縮。広東FTZの(企業審査の評価が最も高い)「1類」輸出企業に対しては申請受理からわずか2営業日以内に審査と関連書類の発行が可能となっている。
同局の担当者は「新たなサービスの開始で利便性と作業速度の向上を図り、納税者側のコストを抑えるのと同時に、国が自由貿易試験区に対して掲げる関連政策の遂行にもつながり、徴税コストの削減も実現できる」と話している。(上海支局)