温室効果ガスの排出量は05年より13年の方が多いため、基準年を13年にすれば削減幅はやや大きくなる。国際交渉を有利にするため13年比にしたい経産省と、20年までの現行目標(05年比3.8%減)と同様に05年比にすべきだという環境省との調整が続いている。
【用語解説】温室効果ガスの削減目標
地球温暖化による自然災害の増加や海面上昇による島国の水没を避けるため、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを世界全体で減らす必要がある。各国は2020年以降の国際的な温暖化対策を、今年末にパリで開かれる気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で採択することを目指し交渉を進めており、準備ができる国は3月末までに新目標の提出が求められた。