安倍晋三首相の米上下両院合同会議での演説に対し、韓国外務省は30日、「正しい歴史認識を通じ、周辺国との真の和解と協力を成し遂げる転換点になり得たのに、そうした認識も心からのおわびもなく、非常に遺憾に思う」と批判する報道官声明を発表した。
韓国主要紙も同日、「謝罪はおろか自賛だけ…安倍の40分間の詭弁(きべん)」(東亜日報)などの見出しを掲げ、慰安婦に言及しなかったことなどを批判した。
一方、朝鮮日報は「韓国外交は新たな日米同盟時代にどう対処するのか」として、「無能、無気力」外交からの覚醒を求めた。朴槿恵(パク・クネ)政権は歴史・領土問題と経済・安全保障問題を切り離し、実利重視の現実路線を強めていくとみられる。(ソウル 藤本欣也)