4人に対しては、タイ当局が、客室乗務員に5万バーツ(約18万円)の賠償金支払いを命じ、熱湯をかけた女性客には別に200バーツ(約720円)の罰金を科した。チャイナ・デーリーは4人を「野蛮人」と非難した上でこう指摘している。
「4人は裕福で罰金を気にすることはないかもしれないが、どんなにお金を積んでも(中国人全体の)失われた評判を取り戻すことはできない」
非常口を開け、取っ組み合いの大げんかも…
機内のトラブルは今年に入っても起きた。国営新華社通信やバングラニュース24(電子版)などによると、中国・雲南省昆明の空港で1月10日、離陸しようと動き始めた中国東方航空の機内で、乗客25人が騒ぎ始め、非常口を開けた。離陸を取りやめた。
同機はバングラデシュのダッカから昆明経由で北京に向かう予定だったが、降雪の影響で出発が大幅に遅れていたという。乗客の一部が体調不良になり、乗務員と25人が口論となった末に、乗客が非常口を開けるに至ったという。
また、昨年12月17日には、中国・重慶発香港行きの中国国際航空の機内で、乗客数人が取っ組み合いの大げんかを演じた。
新京報などによると、同日午前9時ごろ、前後に座った2人の女性客同士が、子供たちが騒ぐ姿に「うるさい」などと言い合い、口論になった。それが次第にエスカレートし、家族同士で相手の髪を引っ張ったり、頬(ほお)を平手打ちしたり。
客室乗務員が止めに入ったが、全員が聞き入れなかった。結局、この便は重慶に引き返す寸前に。結局、同10時50分すぎに香港到着後に、警察が事情聴取する事態となった。