【ウエスト・サイド・エコノミー】JINS、米国1号店“好発進” ブランド認知度ゼロでもウケる理由とは (1/3ページ)

2015.5.25 06:30

JINSの米国1号店店内に設置されたレンズ自動加工機「KANNA」=米カリフォルニア州サンフランシスコ

JINSの米国1号店店内に設置されたレンズ自動加工機「KANNA」=米カリフォルニア州サンフランシスコ【拡大】

 ■売りは「安さ」と「早さ」だけではない

 米カリフォルニア州サンフランシスコといえば、米国の都市の中でも、リピーターの多い不動の人気を誇る街だ。ダウンタウンの中心にある広場、ユニオンスクエアの周辺には高級デパートや高級ブランド店、ホテル、レストランが密集している。日本の眼鏡チェーン「JINS」ユニオンスクエア店もその一角にある。

 4月にオープンしたばかりの米国1号店。JINSは中国ではすでに約50店舗を展開しているが、アジア以外では初となる。現地法人の冨田晋輔社長が「立ち上がりは順調」というように、店舗への客の出入りは頻繁で、実際、数十分の間に眼鏡が続々と売れていった。冨田社長は「この1カ月、ブランド認知度もない中で、日本の路面店と同程度の売り上げがあった」と語る。

 客層はアジア系、白人、黒人とさまざまだが、大半が米国人か米国在住者だ。米国では眼鏡を購入する場合、視力測定医による処方箋が必要となるため、ふらっと立ち寄った観光客が視力矯正用の眼鏡を買うことはできない。にもかかわらず、店内にひっきりなしに客が訪れる様子をみると、JINSブランドが米国で受け入れられる可能性を実感する。

客は自分が注文した眼鏡が完成する光景を携帯のカメラで撮影

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