病院利便性、オンライン決済やネット予約で向上 北京世紀壇医院が先行運用 (1/3ページ)

2015.5.29 05:00

河北医科大学第四医院で行われた「音楽療法」の専門家と患者らによる音楽会の様子。音楽で心理状態を安定させ、生活の質(QOL)を向上させている=河北省石家荘市(中国新聞社)

河北医科大学第四医院で行われた「音楽療法」の専門家と患者らによる音楽会の様子。音楽で心理状態を安定させ、生活の質(QOL)を向上させている=河北省石家荘市(中国新聞社)【拡大】

 北京市にある病院、北京世紀壇医院で先月、2つの新システムの試行が始まった。1つは(健康保険証や年金手帳など社会保障機能を一体化させた)「社会保障カード」を、電子マネー支払い機能を持つ共通IC診察カード「京医通カード」の支払いシステムと紐(ひも)付けするというもの。そして、もう1つはスマートフォンのインスタントメッセンジャー「微信(ウィーチャット)」のモバイル決済サービス「微信支付」による医療費支払いシステムの導入だ。

 ◆微信予約20%が利用

 この第三者決済サービスによるオンライン決済は6月から市内の各病院で利用可能になるという。一方、「社会保障カード」と「京医通カード」の紐付けシステムに関しても、年内をめどに市管轄の全ての病院に普及するとみられる。

 モデル病院として、市内の他病院に先駆けて新システムを導入した世紀壇医院では、現在「微信」による受診予約を24時間受け付けている。導入初期段階では、全体の20%ほどが「微信」からの予約だったという。

 ただ注意したいのは、キャンセルの際、予約時間前までにキャンセル手続きを行わないと“違反行為”とみなされ、3回以上行うとブラックリスト入りし、その後3カ月間は「微信」予約ができなくなる点だ。

 また、「京医通カード」か「医療保障カード(健康保険証)」のいずれかを所有する人は、初受診の際に専用窓口で患者情報との紐付け手続きを行えば以後、受診の受け付け作業は自動端末を通して番号をもらうだけでよい。

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